小児科/子育てQ&A

赤ちゃんの皮ふのトラブル

生後まもなくから2〜3ヶ月頃までの赤ちゃんは、お母さんからもらった女性ホルモンの影響で皮ふから脂がたくさん出てきます。これをほっておくと、すぐ肌にたまり、皮ふのトラブルの原因となります。

「心配で・・・」と外来を受診されるお母さんが多くみえますが、予防することでひどくならず、治まることもあります。

新生児にきび・・・お顔のぶつぶつ

思春期のにきびと同じようなものです。
病気ではありませんが、ひどくなると、赤くなり、痛みもでてきます。

★予防方法

沐浴の時に石けんを使って顔を洗うことです。沐浴剤ではなく、泡立てた石けんを使い、ガーゼで軽く洗います。その後は石けん分をよく洗い流してください。

「目に入りそうで怖い」と思われるお母さんもいますが、ほっぺの真ん中、おでこの真ん中から少しずつ始めていけば、赤ちゃんもお母さんも慣れて、全体に洗えるようになります。

乳児脂漏性湿疹

皮脂の分泌の多い頭、ひたい、まゆ毛、鼻の周りなどで、黄色いかさぶたのようにつくものです。病気ではありません。

★頭の場合

毎日のお風呂で軽くガーゼを使いシャンプーします。無理に一日で取ろうとせず軽く洗い続けると少しずつ治まっていきます。しかし、かさぶたが厚く、多くなってしまった場合にはオリーブ油をぬって、しばらく(30分くらい)放置して、かさぶたをふやかしてから、お風呂で洗い流し、いつものようにシャンプーします。

★頭以外の場合

新生児にきびと同じで石けんでよく洗うことです。
毎日の予防をしていても、お顔のぶつぶつが多くなる、赤みが強くなる、黄色いかさぶたがあちらこちらにつき、取りきれない時やかさぶたの下がただれている場合には、塗り薬を使うことで治まりますので、ご相談ください。


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